
第2回総会では,令和8年度事業計画(案)及び令和8年度収支予算(案)は可決承認されました。
講義:「心理的安全性の高い職場環境を作る管理者の役割」
第4回研修会では、えなカウンセリングルーム(株式会社えな・ヒューマンサポート)の代表であり、臨床心理士・家族心理士・公認心理士として幅広く活動されている森川早苗氏をお招きし、専門的な知見から組織づくりを学ぶ貴重な機会となりました。
研修テーマ:組織において家族療法の視点を活かす
今回の研修では、職場や家族といった組織を一つの「システム」として捉える家族心理学(家族療法)の理論に基づき、真の心理的安全性を構築するためのアプローチについて講義が行われました。
講義の中では、人間関係において発生する「負の連鎖」を客観的に分析する視点が提示されました。特定の誰かに問題があるとするのではなく、組織全体の相互作用の結果として現象を捉えることで、行動の一部を変化させて全体の流れを改善していくという、システム論的な課題解決手法について深く学びました。
実践的なグループ演習と課題検討
後半のプログラムでは、理論を現場に即したスキルへと変換するため、具体的な演習と検討が行われました。
役割別ロールプレイ演習
父、母、子、祖母といった家族構成を設定し、それぞれの立場を疑似体験するロールプレイを実施しました。これにより、システム内に生じる心理的葛藤や関係性のダイナミズムを体感的に理解し、支援に役立つ具体的な概念と技法への理解を深めました。
組織課題へのアドバイス
グループワークでは、「管理職への昇進意欲の低下」や「決定権を持たない管理職と現場職員の調整」といった、現在の福祉現場が直面している切実な課題が共有されました。これらの課題に対し、面談技法の活用や組織構造の捉え直しなど、講師から専門的な助言をいただき、具体的な改善策を議論しました。
福祉業界の未来と業務改善に向けて
研修後の情報交換会では、最新のテクノロジー活用についても意見が交わされました。自律的に業務をサポートするAI技術の進化が、将来的に事務負担を軽減し、対人援助という専門業務により注力できる環境をいかに創出するか、業務効率化への期待が寄せられました。
心理的安全性という概念を、理論と実践の両面から体系的に学んだ今回の研修は、参加者にとって極めて意義深いものとなりました。当青年会では、今回得た知見を各現場の運営や対人支援に還元し、引き続き質の高い福祉サービスの提供と、職員が健やかに働ける組織づくりに邁進してまいります。
この度の情報交換会は「喜多よし」で行いました。