
講義:「福祉の専門校が考える福祉施設経営のカギとは?」
第3回研修会では、株式会社日本教育クリエイトの泉宏樹様を講師にお迎えし、「福祉の専門校が考える社会福祉法人経営のカギとは?」というテーマで研修会を開催いたしました。
今回の研修の主眼は、単なる経営理論ではなく、日々学生や求職者と接している専門学校ならではの「生の声(一次情報)」から、現代の人材マネジメントを捉え直すことにありました。他法人の多様な立場の人間が集まる青年会という場において、外部視点を取り入れることは、自法人の現状を客観視し、新たな気づきを得るための非常に意義のある工程です。
講義ではまず、厚生労働省の最新データに基づき、2040年に向けた厳しい人材不足の現状が示されました。国が「介護人材の純増は見込めない」と認めた今、これからの報酬改定も見据え、より少ない労働量で質の高いサービスを実現する「効率的な産業構造」への転換が不可欠となっています。
特に注目すべきは、広島県独自のデータです。県内の離職理由として「管理者が現場の提案を聞いてくれない」「無駄な業務への配慮が弱い」という項目が全国平均を上回っている事実は、経営層やリーダー層にとって重い課題です。職員が求める「良好な人間関係」を構築するためには、まず上司が「聞き方」を工夫し、現場の声に寄り添うことが定着率向上の第一歩となります。
また、具体的な改善策として提案されたのが「リカバリー時間の削減」です。忘れ物探しや報連相不足によるミス、不適切な対応によるクレームなど、介護の価値を高めない時間をいかに減らせるか。こうした「すぐに着手できる小さな改善」を積み重ねることで、現場の負担を減らし、職員の達成感を育むことが、組織全体をポジティブな方向へ動かす原動力となります。
今回の研修は、管理者から現場職員まで、それぞれの立場から「明日からの改善行動」を考える実りある時間となりました。私たちはこれからも、専門校などの外部機関とも手を取り合いながら、地域に、そして求職者に選ばれる魅力ある法人経営を目指してまいります。
この度の情報交換会は「旬の肴と炙り 月あかり」で行いました。